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株式会社キャンパスクリエイト

おもてなし規格認証で支える女性活躍×オープンイノベーション ~キャンパスクリエイトの成長戦略~

2019.10.23東京都 | サービス業(他に分類されないもの)

おもてなし規格認証 取得企業インタビュー


(安田社長)

東京都調布市の電気通信大学内に本社を置く株式会社キャンパスクリエイト(以下、キャンパスクリエイト)は、企業と大学を繋いで新規事業創出などを推進する文部科学省・経済産業省の認定・承認TLO(技術移転機関)としてスタートし、2005年2月にはTLOとしては国内で初めてISO9001を取得しました。現場では多くの女性コーディネーターが活躍し、現在はより多様な実践者をグローバルにつないで社会課題解決に貢献するオープン・イノベーションの担い手として事業展開。2019年8月にはマネジメント品質を見える化するためにおもてなし規格認証 金認証を取得しています。また同社は認証機関である一般社団法人OSTi(以下、OSTi)のコンソーシアムに参画し、須藤取締役はOSTiのおもてなし規格認証 現地調査員としても活動しています。今回はキャンパスクリエイトとしておもてなし規格認証を活用する背景やその狙いを安田社長と須藤取締役に伺いました。

(取材:一般社団法人OSTi 理事 渋谷 健)
 

株式会社
キャンパスクリエイト
公式サイト

 

「無責任な連携は自らの未来をつぶす」


キャンパスクリエイトは1999年に企業と大学を結ぶ産学官連携や大学の活性化を目的とした企業としてスタートし、多くの新規事業創出に貢献してきました。
一方で形骸化した、上辺だけ・言葉だけの “無責任な連携”が横行している現実もありました。それはせっかくの新規事業の機会を逸するだけでなく、当事者間の信頼関係を壊し、未来の可能性をつぶしてしまうものです。この“無責任な連携”をいかに解決するか、それがキャンパスクリエイトにとっての最大の問題意識でした。

「泥臭くあがき続ける人財こそが宝」


(キャンパスクリエイト20周年記念シンポジウムにての感謝状の授与の様子)

キャンパスクリエイトでは産学連携を進めるにあたって、関係者を繋ぐコーディネーターを配置しています。コーディネーターの役割は大学の研究や企業の事業内容を理解して新規事業の可能性を見出す「目利き」と、具体的な実践活動に落とし込む「プロジェクトメイキング」、そして事業成長を支え続ける「伴走」の3つが求められています。
しかしながら“無責任な連携”の解決には、これらの施策だけでは足りません。“無責任な連携”の解決には、企業や大学の中にいる真剣な実践者個人同士を直接つなぎ、協働できる信頼関係を築くことが必要になります。そこでキャンパスクリエイトではコーディネーターに“泥臭さ”を求めてきました。それは相手を尊重し、相手の立場に立って考え、GIVE&BE GIVEの精神で貢献し続け、どうしようもない状態でも逃げることなく向き合い続ける姿勢です。そうすることで実践者がコーディネーターのファンになり、コーディネーターを通じて実践者同士がつながっていくことが可能になりました。今ではキャンパスクリエイトの重要な文化になり、その成果が認められて表彰も受けています。

参考)20周年記念シンポジウム詳細
  https://www.campuscreate.com/twenty_memorial_symposium/

「生産性向上のカギは女性中心の質的経営」


(コーディネーターの皆さん)

キャンパスクリエイトは各種助成金などを活用した中小企業の支援も展開し、収益事業を形成してきました。しかしながらコーディネーターの業務量が増えてしまい、結果的にコスト高の経営体質になってしまいました。またコーディネーターの個人の技量に成果が左右されやすいという問題も発生してきました。またコーディネーターそのものの人財確保も課題になっていました。
そこでキャンパスクリエイトは質を重視する経営に切り替えました。まず不足するコーディネーター人財として女性の採用を積極的に進めました。一般的に男性よりもコミュニケーション能力が高い女性のほうが、泥臭く信頼関係を築くことを重視するキャンパスクリエイトのコーディネーターにあっていたからです。実際に眠っていた優秀な女性人財を数多く採用することができました。
そして全てを内製化することはせず、できることを最大限に行い、できないことは素直に助けてもらう姿勢を社内外に示しました。また成果を重視し、コーディネーターに対して自由な働き方と案件成約ごとにインセンティブを提供するとともに、コーディネーター同士が互いに何がやっているかを見える化しました。とくに特徴的なのは案件ごとの進捗や手法だけでなく、利益率までも含めてすべてを透明化して共有していることでした。
この結果、
・組織内での相互学習により全体の能力が底上げ
・過剰な業務を抑制
・従来できなかったことも外部の力を借りて実現可能に
・コーディネーターのモチベーションも上昇
・それぞれの個性を活かした創意工夫が活発化
という効果をもたらし、財務面での安定をもたらし、従業員満足度/従業員エンゲージメントの向上と、さらには顧客満足の向上につながっています。

「オープンイノベーションのためのマネジメント品質=おもてなし規格認証」


(現地調査員としても活動する須藤取締役)

産学官連携を中心に事業を進めてきたキャンパスクリエイトは、海外の企業や大学からも支援依頼が増えています。また中小企業だけでなく、大企業からも相談が増え、行政機関からも支援が求められるようになりました。その結果、産学官連携にとどまらず、SDGs(持続可能な開発目標)に向けて社会課題解決を組織や地域の枠組みを超えて連携して実現する、オープンイノベーションの担い手として現在は事業を展開しています。
一方で相談に来る企業や大学だけでなく、それを取り巻く株主なども含めて利害関係者が爆発的に増え、組織としての信用リスクに対応する必要が出てきました。連携対象のサービス業務品質をより適正に把握することや、キャンパスクリエイト自体のマネジメント品質も、事業活動を進める手前のところで客観的に説明する必要性が高まってきました。
すでにキャンパスクリエイトではISO9001を2005年2月に取得していましたが、連携対象のサービス業務品質を適切に把握することが、オープンイノベーションによる成果を生み出す上で重要だとわかってきました。
結局のところ、連係にあたっては企業や大学に対するコミュニケーションの質が重要であり、それはサービスの質です。この部分はISOだけでは十分に担保することができませんでした。
そこでキャンパスクリエイトが着目したのが、おもてなし規格認証のサービス業務マネジメントの項目でした。いずれもオープンイノベーションには欠かせない要素であり、国際標準化されたイノベーション・マネジメントシステム(IMS)と同様にオープンイノベーションの推進において重要な位置づけになると捉え、まずはキャンパスクリエイトが自ら実践し、金認証を取得してマネジメント品質を証明しました。同時にオープンイノベーションの実践者の共通基準としておもてなし規格認証を扱うことで、連係の質を高めることとしました。これにあたりキャンパスクリエイトではOSTiのコンソーシアムに参加し、須藤取締役が現地調査員としての活動を開始しています。

<おもてなし規格認証 サービス業務マネジメント項目>
・顧客満足の理解・徹底
・従業員満足の理解・徹底
・業務棚卸&改善の検討・実行
・人財の確保・育成
・ITツール導入・定着
・業務の振り返りと組織学習
・経営者のリーダーシップ
 

「連携から“コミュニティ”へ」


今後、環境問題や社会情勢を考えれば社会はさらに大きく変わっていかざるを得ません。その変化を受け入れ進化し続けるためにはオープンイノベーションは必然です。そして連携ではなく、共同体=コミュニティとしてより自律的に自由に実践者同士がつながり、知恵を生み出し、実現していくことが文化として社会に定着化することが不可欠となります。そしてグローバルなコミュニティ形成、アライアンス体制の構築がオープンイノベーションの更なる発展を図る上で極めて重要であり、「Dependability(高信頼)」「Engagement(愛着性)」「Professional(プロフェッショナル)」が基盤となってきます。 
だからこそキャンパスクリエイトはコーディネーターの個の力を最大限に引き出し、組織として進化し続け、泥臭く実践者同士の信頼関係を紡ぎ、仲間を増やし続けていくことにコミットしています。オープンイノベーションの担い手としての挑戦はこれからも続いていきます。

株式会社キャンパスクリエイト

組織名 株式会社キャンパスクリエイト
代表者 代表取締役社長 安田 耕平
所在地 〒182-8585
東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 国立大学法人電気通信大学内
TEL 042-490-5734
ホームページ https://www.campuscreate.com/

認証機関

一般社団法人OSTi

私達一般社団法人OSTiは、全国で活躍するプロフェッショナル人材とのネットワークを形成し、地域社会の持続的な発展に貢献する社会価値の共創を実現するために設立いたしました。 産学官民金言各分野をまたぎ、政策から企業経営、まちづくり、大学での研究活動等その推進に事業プロデュースという形で貢献しています。
 

お問い合わせ
担当:疋田映子  
電話番号:092-687-6419
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